四十九日の香典返し

四十九日法要は、満中陰法要とも呼ばれているものです。人が亡くなってからは7日目ごとに法要があり、初七日、二七日、三七日、四七日、五七日、六七日、七七日の7つになります。
人は亡くなってから7日ごとに生前の罪の裁きを受けるとされており、最初の7日目が初七日、二回目の裁きを受けるのが14日目の二七日、という具合になり、最後の裁きを受ける七七日は49日目ということになります。
七七日をもって忌明けとなり、法事を行って葬儀の際に香典をいただいた人に香典返しを用意することになります。

香典返しは、いただいた香典の金額の半分程度の品が選ばれています。半返しとも呼ばれていますが、自分たちの気持ちに合わせて金額や品物を選ぶ必要があるので、だいたいの目安にもなります。
香典をいただいた家庭を一軒ずつを回って、葬儀に来てもらったお礼と忌明けの報告をしながら香典返しを渡すことになるのですが、遠方に住んでいる人が葬儀に来てくれたけれどもこちらからは行けないという場合には、宅配便を利用して送られています。この場合には、直接会うことができなくても事前に電話で話したり、一筆したためた手紙を付けておくというのがマナーでもあります。

本来であれば、忌明けに用意されることになる香典返しなのですが、近年では当日返しとも呼ばれるように葬儀の日に渡してしまうというスタイルで行われることも増えてきました。この場合には、いただいた香典の金額にかかわらずに全ての人に同じ香典返しを葬儀の際にお渡しすることになります。

2000円から3000円程度の品が選ばれているのが一般的です。しかし、たくさんの香典をいただいてしまった場合には、満中陰法要の後に差額分をあらためて香典返しとして用意されることもあります。

もしも1万円の香典をいただいて3000円の当日返しをしていたという場合には、差額分の2000円の品を満中陰法要後におくることになります。